連続投稿になりますが、こちらも続けて読みました。
老舗の流儀 虎屋とエルメス
エルメスのライバルは強いて挙げるならば虎屋だ
前から気になっていたんです、このフレーズ。
元エルメスにお勤めされていた斎藤さんと虎屋の黒川さんの対談を書籍化したもの。
もう何と言うか、エルメスと虎屋ってこんなにいい企業なんですか?女性として勤めたい!と思ってしまったほど。
お二人の考えに基づく企業が日本に増えれば、日本の経済はもっと良くなると思うのですが、やはりそこまで突き詰められる企業は有る程度の資本が既にあることが前提であるとは思います。
ただやはり売り上げ第一だ!みたいな企業が増えてしまうのは本当の意味での豊かさには繋がり難いと考えていて。
この商品が一番良い、だからこの世界での売り上げシェア1位を狙う!この会社へ就職する!なら分かるんです。
何が一番先に来るのか、ということ。
就職前にこんなことを考えている人が何人いるでしょう?
高校、あるいは大学あたり、将来を見据えて自分が生涯どういう所で働きたいのか、もっと深く考える機会を若者に与えるのも大人の使命では無いでしょうか。
その他に、海外の人から見た日本の良い所として、夜色々な職種の人が分け隔てなく新橋の居酒屋で食事をしている、みたいなことが書いてありました。
歌舞伎町も今は危ない街から美味しい飲食店が集まる場所に変わりつつありますね。
女性一人が繁華街を歩けるっていうのが海外ではまず珍しいと感じる様です。
確かに私もフランスやイタリア等へ行った事がありますが、外人という意味で夜一人では出歩きません。
それは現地の人手も特に女性は同じなんだなーと。
そういう意味では日本はすごくいい国だ!と感じました。
夫は放っておいて女友達と食事した後一人で帰ることが出来るんですもんね。ありがたや。
四季があって季節の行事を楽しみ、風習を重んじる、それってやっぱり素敵で贅沢なことだというのも改めて感じました。
私が大学生の時にこの本を読んでいたら、もっと物の本質について考える機会は増えたはずです。
どちらかと言うと和菓子、虎屋と言えばの羊羹が苦手な私ですが、まずはトラヤカフェに行ってみようと思いました。
さすがにエルメスはまだ先ですが^^;
おすすめの本です。