義弟がうつになりまして。

夫の弟が鬱になった。
そんな情報を得たのは今年始め、義母と1年ぶり以上に会い、食事した時のことである。

私の様な田舎育ちの人間は、お墓が〜、とか孫が〜、とか跡継ぎが〜という話題が関の山で、平々凡々な主婦会話を友達とすることも多くなって来たのは今日このごろ。

それに比べて夫の東京家族は話題のネタが尽きない。
というか、全部嘘ちゃうそれ?と突っ込みどころ満載である。

義兄は長男であるにも関わらずさっさと婿に行って、家まで嫁の家から貰い、子供二人で悠々自適。

義妹は以前子宮の病気があったがほったらかして音信不通、家族の誰も連絡が取れない状態。
私と夫の両家顔合わせに来なかった挙げ句、その1,2ヶ月後に自分の彼氏の実家・宮城へ行っていたと聞いて随分と自由なやつだと呆れたものである。
前の職場で付き合った彼は義妹のストーカーとなり、いまだ付け回されているのか半年以内ぐらいに監禁されていたと。
そのストーカーと付き合っていた時には別れる際の手切れ金を貸してくれと夫に頼み、結婚前で彼氏だった夫から金まで借りている。(というか返す気も無いだろうから取られたというのが正しい)

そして今日、夫が弟に久しぶりに会ったらその妹のことを話し始め、家に(彼からすると姉の)源泉徴収票が届いたのを勝手に見たらそれなりの金額で、監禁されてたとは思えないとのこと。だろうね。
謎である。

でもって義弟の話をすっとばして義母に至っては義父が病死した後から熱心なある所の信者。
とは言え手持ちのお金は無いはずで、納めてはいないんじゃないかと思われるが、周りはその友達ばかり。
今は義弟と二人暮らしをしており、パート勤め。
以前生活が出来ないからと義兄と私達に資金援助を求めて来たが、私たちもお金が無いので断り本人は仕方なくパートを始めた。
義弟が鬱で働けなくなったので、実質この1,2ヶ月は彼女のお金で切り盛りしているという。

義母に会った時、「末っ子二人は育て方を間違えたかなぁ」と言っていた。
さすがに「そうですね。」とも言えないので流したが、実際の所はどうだろう。

義弟君が鬱になったのは職場環境の変化で仕方ないと思うが、私から見てどうにも夫の家は普通じゃない。
いや、これが普通でうちが異常か?

義母は昨年の法改正でギリギリ10年年金を納めていたことが認定され、年金受給出来る様になった。
義父は会った事も無いのでどんな職業だったかもはや聞いても何言ってるか分からないが、普通亡くなった時に役所に色々相談に行ったりするだろう。
半駆け落ち状態で義父と義母は東京へ出たと聞いたが、やはり有る程度ちゃんとした生活をしないで子供を育てると、子供にその貧困がループすることは間違い無い事実だろうと私は推測している。

夫の体験談としては、一人だけ自転車を持っていなかったから乗れずに違うコースで練習したり、お金がかかるので野球部に入れなかったりしたそうだ。
賃貸の家にはゴキブリが飛び交い、パンの耳を家族みんなで食べたなどマンガでも見た事無いようなことを言い出して驚く。

今たまたまanoneというドラマを広瀬すず主演でやっているが、本当にああいう生活してる子も居るんだろうなと考えると悲しい。
やっぱり田舎だとああはなり難い、まずあんなネカフェ無いしね。

私が今こうやって普通に家があってご飯が食べられている状況、これこそが私の先祖や両親がまともに育ててくれた証であり、感謝しないといけないなと思う。
本当に、普通の生活を送れることが有り難い。

お医者さんとのお見合いを断って大好きな夫と結婚したからには、彼の家族をも有る程度の基本生活が出来る様持ち上げたいが、まだ少し時間がかかりそうだ。
鬱はゆっくり向き合うべきだろうし。

まず義弟君は月曜日に失業保険の申請に行ってみるらしい。
失業保険が貰えるのでは?と言い出したのは私。
受け身では何も与えてくれない世の中と思って頑張らないと、借りれたり貰えたりするものまで貰えないよね。

頑張ろう。

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